「日々の指針」
 ー 西園寺 昌美 著

自分をゆるしなさい

1.

あなたに今すぐ必要なことは、完全なる自由の道をあなた自身の手によって見出してゆくことだ。精神的束縛からの自由、肉体的束縛からの自由、人間関係のしがらみからの自由。あなたは何においても自由でなければならない。誰からの束縛を受ける必要もない。自分の思った通り自由に生きてゆくのだ。自分自身で選び、自分自身で決めた道ほど、生甲斐のある人生はない。

2.

人間は、何故にこうも、毎日が不自由なのであろうか。それは他人や自分自身がつくり出した何千という、とるに足りないうんざりするような法則に、必要もないのに従っているからなのだ。もし自分の力で下らない人間がつくり出した法則の半分からでも、自己を解放することが出来れば、なんと楽になることであろうか。だがその法則から自由になるためには、真の勇気を必要とする。またそれよりも、それらの法則から脱け出ることが出来れば出来るほど、神にもっともっと近づくことが出来るのである。何故ならば、神の絶対なる法則は一つだからである。

3.

今までに一度でもいいから、神の姿を現わしきった自分の姿を想像したことがあるであろうか。自分のまわりを取りまくすべての人から愛され慕われ尊敬され、それでいて何も誇ることもなく、自然で明るく愛深く、謙虚で優しく美しく光り輝いている自分の姿を。何をするにも神の叡智がまず先に湧き出で、やることなすことすべて成功し、出来ないことが何もない。人の為に生きることが最大の喜びである自分の姿を。それが本来われわれに授かった「神の子」としての姿なのである。

4.

誰かを操ろうとすると、いつか必ず自分も誰かに操られることになる。人はみな自由に生きるものである。自分がつねに自由でありたいと願うならば、人の自由を尊重し、何らの東縛もしないことだ。

書籍「日々の指針」(日本語/Japanese) 西園寺 昌美 著

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