「日々の指針」
ー 西園寺 昌美 著
今日から改めよう
1.
過去を照らす鏡に照らし出してみると、善い、明るい想念よりも、悪い、暗い想念を出している人の方がはるかに多い。自分の今日一日を振り返ってみてもそうであろう。朝起きてから夜寝るまでの間に、不平不満や、人を非難したり悪口を云ったりした数の方が、人をほめ称えた、明るい言葉よりもはるかに多かったことに気づく筈である。今日から改めよう。
2.
チャンスというものは、いつも自分の目の前にあるものである。人生においてチャンスに一度も出会わない人などまずいない。ただそれを掴んだか掴まなかったかの違いにすぎない。ではチャンスはどうやって掴めばよいのであろうか。それは大自然の法則にのっとった生き方をしていればよい。チャンスを獲得出来ない人は、どこかで大自然の法則にさからった生き方をしているからである。大自然の法則とは、地上のすべてのものと調和することである。
3.
あなたはそんなに澄み切った眼をもっているのに、敢えて何も見ようとしない。あなたはそんなに素晴しい耳をもっているのに、特に耳を傾けようともしない。あなたはそんなに美しい口をもっているのに、心から何も語ろうとしない。その神の姿を、神の声を、神の言葉を。ちょっと心を神の方に向ければ、今まで何も感じなかったことが、何も気づかなかったことが、ハッキリと自覚出来、神の真理が自分に近づいてくる。
4.
あなたは自分の意見を何もいう必要はない。自分を目立たせようとする必要もない。
自分の存在を主張する必要もない。あなたはただ黙ってそこにいればよい。いるだけで、人の話に心から耳を傾け、心から感動してあげればよい。ただそれだけでよい。
人は人の話を心から聞いてくれる人のまわりに集ってくるからである。