「日々の指針」
 ー 西園寺 昌美 著

精進努力プラス信仰

1.

人々が人生の激流に遭遇した時、一体誰がその激流を乗り越えることが出来るであろうか。人は自分の中にある今迄培かってきた賜物(あらゆる知識、体験、努力、精進)を全身心から呼びもどし、勇気をもって、しかも万全を期してそれに対処する。

その上、更に強い信仰心があれば、目に見えぬ存在者によって、守られ導かれ、難なく無事にのりこえることが出来るようになる。だが過去の体験、知識、努力、精進がとぼしいばかりか、信仰心も持たない多くの人々は、激流に押し流されてしまう。人間は信仰プラス日頃の努力精進が大切である。

2.

外的な手段によって内的苦悩をやわらげるということは、現代の生き方である。だがこれは根本的な解決にはならない。一時的に苦悩や痛みはやわらぐが、永遠ではなくまた繰り返す。内的苦悩をやわらげるためには、内的手段による方法以外にはない。

3.

薬は身体の為にある。祈りは魂のためにある。医学は肉体が病んでいる人々の為にある。宗教は魂が病んでいる人々の為にある。肉体の治療と魂の治療とは別々に考えられている。だが魂が病んでいなければ肉体の病はない。魂を浄める為、心の病を取り除く為に、祈りがある。肉体が病んだと思ったら、まず医者に薬に頼ればよい。だがそれだけでは充分ではない。そして祈るのだ。祈って心の病、魂の汚れを浄めるのだ。それによって肉体の病気は完全に癒される。

4.

あなたの人格が向上し、進歩し、更に今より一層高まるよう、毎日努力していかなければならない。その為には、よい本をたくさん読むことである。その中で最もよい本は真理の書である。毎日、真理の書に親しんでいれば、決して誤った道を選ぶことはなくなる。「神と人間」(五井昌久 著)は、人類に幸せをもたらす光の書である。

書籍「日々の指針」(日本語/Japanese) 西園寺 昌美 著

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