「日々の指針」
 ー 西園寺 昌美 著

心を全開しよう

1.

心の中を全開せよ。一分(いちぶ)の隙もなく全開せよ。隠し事は一切認めるな。汚い心も、醜い心も、憎しみの心も卑(いや)しい心も、すべて持ったまま大きく全開せよ。そう、それでいいのだ。安心するがよい。他の人の心をみてみよ。あんなによい人だと思っていた人が、あんなに立派な人だと思っていた人が、あんなに多くの人々から尊敬され慕われていた人々が、心のすべてをオープンしたら、皆どうということはない。多かれ少なかれ、誰しも同じ醜い心を持っているものだ。どんぐりの背くらべだ。貴君だけが自信を失うことはない。貴君だけが劣等感にさいなまれる必要もない。人間はみなそんなもの。強いていうならば、自信のない人達のほうが善人なのかもしれない。

2.

あなたはあなたの持てる全エネルギーを、くだらない競争心や野心などに浪費せず、自己完成にむかって全面的に使用すべきである。あえて人の上に立とうとせず、自らの才能を磨き、それを完成させるようもってゆくべきである。

3.

人間本来神の子であるから、どんな人でも内に無限の可能性を秘めている。五官(眼、耳、鼻、舌、身(ひふ))のみに頼らず、意識をもっと高め、まだ眠っている本当の自分を見出し、感受していかなければならない。霊的波動を感受し得るようになると、神から発する無限の叡智を適確にキャッチ出来るようになる。神の智慧を常に受信しつつ、安全に人生の航路を進むことが出来るようになる。すると自分自身に課せられていた業生の中の運命を超越し、見事にこの世にあって自分の思う通りに自由自在に生きることが出来る。

4.

あわてることはない。焦ることもない。そう深く心にかける必要も全くない。すべては守護神によって順調にうまく運ばれてゆくのだ、ということを強く信じるだけでよい。自分の力で、一人の力で、自分自身がやるのではない。常に神と一体となってはじめてすべてが運ばれてゆくのだ。ということを心より知ることのほうが大事だ。すると思いもかけず、すべてのことはスムーズに運ばれ完成してゆくものである。

書籍「日々の指針」(日本語/Japanese) 西園寺 昌美 著

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