「日々の指針」
 ー 西園寺 昌美 著

1.

りりしき若人よ、天にはばたけ。大空に舞い上がれ。一心に天の声を聞け。

親の言うことにも、先生の言うことにも、大人の言うことにも、一切耳を傾けるな。

みんな異口同音に自分に都合のよいように、学校に都合がよいように、社会に都合がよいようにしか語らないからだ。親は子供を親の都合のよいように育てようとする。

よい学校、よい社会、果たしてそれが本当に子供の為なのか、まことにもって疑わしい。ましてや子供が大いなる志を立て、親に反する道を歩もうとするならば、親は逆上し、裏切られたと勘違いし、嘆き悲しむ始末である。全くナンセンスな話である。

若人よ、天の声を聞け。直感力を養い、神の真理を現わしてゆけ。だが親への恩は決して忘れるな。

2.

この地上で生きている間に自分が思ったこと、してきたこと、こうしたものの想いのファイルがそのまま、あの世でその人の生活を映し出すものとなる。結局は、この世での生き方があの世でのすべてになってくるのである。

3.

動物は苦痛はあっても、死への恐怖というものは何もない。死の恐怖は人間のみに与えられた特別な感情であろう。だが同じ人間でも、死を恐れをもって迎える人と、喜んで迎えいれようとする人とでは、自ずと苦痛と恐怖の度合いが違ってくる。死とは不自由な住みにくい肉体を脱ぎ去って、自由で輝いた明るい世界へと移行してゆく、一つのプロセスにすぎない。死は恐いものではない。

4.

いたずらに心配の想いを相手に投げかけるのは、かえって相手に負担を負わすことになる。心配の想いを出す前に、相手にも守護霊守護神がついていて、守っていて下さるのだ、という方に目をむけ、相手の天命が完うされますように、と祈ることのほうがだいじである。

書籍「日々の指針」(日本語/Japanese) 西園寺 昌美 著

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