「日々の指針」
 ー 西園寺 昌美 著

誰かがあなたのことを思っている

1.

人間にとって一番幸せなことは、自分のことを思ってくれている人が、この世にいるということだ。それが夫でも妻でも子供でも親でも、兄弟姉妹、友人知人でも、誰でもよい。いざという時に、自分の心の支えとなってくれる人が必ずいるということなのだ。その為にも私達は誰かの為の支えの人になってあげられたらと思うのである。特に法友などは一番有難い存在である。いつまでも大切にしていきたい。

2.

あなたの幸せを邪魔するのは、夫でもなければ妻でもない。子供でもなければ姑でもない。あなたを邪魔するのは、あなた自身である。あなた以外に誰もいない。あなたの誤った想念が、感情が、知識があなたの邪魔をしているのである。幸せは人が与えてくれるものではない。自分自身の手でつくってゆくのである。その為には、神といつも心を一つにしていなければならない。

3.

人間の美しさを形成しているのは、善と慈愛である。人に奉仕出来る喜びと美しさが、人間の顔のあらゆる線から、表情からあふれ出し、その最も深く刻まれた皺の中からも、人生の喜びと味わいが輝きいでて、実に妙なる美しさをかもし出している。

それは肉体の表面の美とは似ても似つかぬ美しさであり、その美しさは見る者の心を感動せしめ、自分もそうなりたいと躍動させる美しさでもある。精神美こそ最大の美である。

4.

人は常に良書に親しんでいかなければならない。特に五井先生のご著書は、天からの真理がそのままに映し出されているため、なるべく多く、丁寧に、そして繰り返し読むべきである。潜在意識の底から真理が手にとる如くわかるまで、真髄を汲み取っていかなければならない。心の中が真理のみに満たされてゆくと、自ずと自分の考え方が真理の書と同じ考え方になり、下らぬことに心を惑わされることがなくなるので、運命もまた変わる。いつも青空のように、心がすっきりしていたければ、一日に一頁でも五井先生の書を読むことをおすすめする。

※五井 昌久(1916~1980)
世界平和の祈りの提唱者であり
白光真宏会の創始者である。
我々は日頃から感謝を込めて
「五井先生」とお呼びしている。

書籍「日々の指針」(日本語/Japanese) 西園寺 昌美 著

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