如是我聞 ー五井先生の言葉ー(日本語)
高橋 英雄 編著
193.
宗教の根本問題は何かというと、肉体の自分がすべてやるんだ、やっているんだ、という観念を捨てることです。肉体がやっているんだ、という考えのあるうちは、宗教ではなく、修養です。自分は立派にならなきゃ、自分はこうしなければいけない、というのは修養なのです。 宗教というのは根源へ、神のみ心の中へ入ってしまうことなのです。肉体的に現われている自分というものは、一個の肉体の人間ではなくて、神様の分生命として、神様の大光明の一つの光線として現われて働いているんだ、ということになるのです。 だから肉体側の想いでもって、この世界を平和にしよう、というんじゃなく、また悟るというんじゃない。肉体側の想いのなすべきことは、世界平和の祈りで神さまのみ心の中、大光明の中に自分が入ってしまうこと。これが一番大事なことです。 そうすると、大光明のほうから、本心の自分、肉体以前の神霊の自分が、そのまま肉体を通して現われてくるんですよ。だから肉体側としてはスイッチをひねる役目、神様のみ心の中に入る役目をすればいい。それを全託というのです。
■書籍「如是我聞 ー五井先生の言葉ー」(日本語/Japanese)
高橋 英雄 編著
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