如是我聞 ー五井先生の言葉ー(日本語)
高橋 英雄 編著

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何もかも全部神様の中に投げ入れるんだ!ということは絶対の真理だ。しかし、実際にはそう出来ないからね。そこで消えてゆく姿という教えがあるんだよ。 全託しきれないもの、絶対に信じ切れない自分、それは過去世において神から遠ざかっていた想念行為が、今現われて消えて行っているんだ。だから、消えてゆく姿なんだ、と世界人類が平和でありますように!と救世の大光明に消して頂くつもりで、祈りの中に入れるんですよ。 私は頭ごなしに、人間神の子、完全円満、肉体なし、物質なし、とは説かない。肉体人間は罪悪深重の凡夫なんだ、だからその凡夫を平和の祈りの大光明に浄めて頂いて、神の子の姿を開いて頂くのだ、というやり方をとっています。 消えてゆく姿のない神の子観は、なまじ神の子観を知ったがため、人間をかえって不自由な嘘いつわりの多い苦しみの底に突き落してしまう。人間は凡夫なり、とあきらめ切った底から涌き出る祈り心。祈り心によって自覚させられる神の子観。それが無理のない一番やさしい楽な救いじゃないかね。

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高橋 英雄 編著
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