明日を明るくするメッセージ / 西園寺 昌美 著
自分自身の運命を他人に任せて、他人のコントロールのもとに生きてしまっている人。
この人ほど不幸せな人はいないと思うのです。
例えば自分の運命をいちいち占い師に聞く。
予言者に聞く。
自分自身の運命をなぜ自分で責任を持って生きていかれないのですか。
生きようとしないのですか。
放棄してしまうのですか。
なぜ自分に自信を持たないのですか。
自分の人生ぐらい自分で決め、自分で導く。
その自信を持つことです。
それを自信が持てない、勇気がないからと、逃げ道をこしらえ、常に誰かに頼り、自分で築き上げるべき自分の人生を、それが宇宙の真理であるべきその道を他人に委ね、他人のコントロールのもとに生きていく愚かな人間の何と多いことか。
自分の運命を、自分の人生を他人に委ねて、他人のコントロールのもとで生きている人に幸せなど訪れるはずがない。
自分の人生を放棄した人に幸せなど訪れるわけがないのです。
幸せというものは自分で掴んでいく、自分で切り開いていくもの。
切り開くために真理を自分のものとしていくことです。
そのためには勉強しなければならない、努力もしなければならない、宗教の本も読まなければならない。
真理とは何かということを一生懸命理解しなければならない。
そういうことをして、人間というものは一人一人自分自身のレベルに合った幸せ、レベルに合った富を得、レベルに合った才能が発揮されていくのです。
なまじっか才能もあり富もあり権力もある人が、自分の未来を予言者や占師に決めてもらう。
他人の言葉で決めていく。
そういう人はいつも自分に自信が持てないから不安がある。
不安と恐怖の心の人がどうして幸せなど手に入れることができるのでしょうか。
どこかの時点で、自分の人生は自分で導くのだという強い信念を持って、それを断ち切らなければならないのです。
自分の心と対座して、自分は正しい道を歩んでいるか、自分にふさわしい道を歩んでいるか、真剣にそれを考えてみるべき必要があると思うのです。
ゆめゆめ一度しかない尊い自分の人生を人のために失ってはならない。
放棄してはいけない。人にコントロールされてはいけない。
強くなることです。
勇気を持つことです。
もし両親に強引に導かれようとしている若い人達がいたら、若い人達は自分の道を勇気をもって歩むことです。
両親には両親の道がある、子供には子供の道がある。
一人一人が自分自身でそれぞれ違った人生を築いて欲しいのです。
みんなが同じ道を歩めるはずがないのです。
人類八十億の中でたった一人の自分の生き方は自分だけのものです。
どうぞ皆様方、自分の人生を豊かなものに、幸せなものにして下さい。
そして自分自身の価値ある人生を築いていっていただきたいものだと思います。